【カメラ】センサーサイズの違いについての話

初めてのカメラ選びの際、こんな疑問が出てきませんか?

「スペック表にAPS-Cとかフルサイズとか書いてあるけど、何だこれ?」

カメラ選びの際には避けては通れないセンサーサイズの話です。

ここではデジタルカメラの心臓部とも言えるイメージセンサーとその大きさ(センサーサイズ)の違いについて解説します。

撮像素子(イメージセンサー)とは?

まず「イメージセンサーとは何ぞや?」というところからですね。

固体撮像素子(こたいさつぞうそし、英語: solid state image sensor)は、半導体素子の一種であり、平面状の基板上に微細なフォトダイオードを多数配置し、その平面にレンズなどを用いて結像することによって撮影を行う撮像素子(イメージセンサ)である。

従来の真空管の一種である撮像管に代わり、半導体(固体)の内部で起きる光電変換を利用したものであることからその名がある。

wikipwdia 固体撮像素子より

ざっくり言うと、レンズから入ってきた光を電気信号に変換する半導体のことです。この電気信号を画像化したものがJPEGなどのデータ形式でメモリーカードに保存されるんですね。

イメージセンサーなくしてデジタルカメラはカメラの役割を果たせない超重要なパーツです。

イメージセンサーの大きさ(センサーサイズ)は複数ある!

カメラマンの人が使うようなゴツいカメラからスマートフォンについている小さなカメラまでサイズは大小様々なんですが、カメラに大小があるということはイメージセンサーにも大小があるということです。

上の画像は一眼カメラでよく見るセンサーサイズの比較イメージです。

センサーサイズは主に「フルサイズ(36×24㎜)」「APS-C(23.6×15.8㎜/CANON製は22.3×14.9mm)」「マイクロフォーサーズ(17.3×13㎜)」などがあります。一眼カメラを選ぶ際は基本的にはこの3種類から選ぶことになります。

その他のサイズだと、富士フイルムとハッセルブラッドからはフルサイズより大きい中判デジタル(ラージフォーマットとも言う・43.8×32.9mm)というイメージセンサーを搭載したカメラも出ています。ただこのクラスになるとすごく高いです。特にハッセルブラッドのカメラはボディだけで7、80万円とかするのでなかなか手が出せないですねぇ(笑)。

コンパクトデジタルカメラやスマホのカメラ、ビデオカメラなどに使われることの多いのは「1型(13.2×8.8㎜)」や「1/2.3型(6.2×4.6㎜)」と呼ばれるものでず。1/2.3型の面積は小指の爪ほどのサイズでフルサイズの約30分の1です。

「フルサイズ」は、デジタルカメラが普及する前の「フィルムカメラ」で一般的に広く使われていた「35mm判フィルム」とほぼ同じサイズのセンサーサイズとなるよう作られています。

センサーサイズが違うと…

ここからはセンサーサイズの違いによる影響を解説します。

センサーサイズが大きいほど光を多く取り込める!

センサーサイズが大きい事によるメリットは、光をより多く取り込むことができるので、階調表現が豊かで白とびや黒つぶれを抑えられることです。例えば夜景など暗い場所でもキレイに撮りたいという場合はフルサイズセンサーのカメラを選ぶと良いです。

日中など明るい場所であればAPS-Cやマイクロフォーサーズでもフルサイズと遜色ないぐらいキレイに撮影できます。カメラを選ぶ際は自分がどのようなシチュエーションで写真撮影をするのかイメージしてみましょう。

画素数が多い=画質が良いではない!

センサーが大きいほど光を多く取り込むことができるのでキレイに写せると上記では述べましたが「センサーが大きい=キレイな画質」とは限りません。

画質を決める要素のひとつとして画素数というものがあります。画素とは色を表現する点(ピクセル)のことです。

基本的に画素数が大きいほどきめ細かく色表現をしてくれるので画質は良くなります。しかし画素数が多すぎると画素ひとつあたりの受光面積が小さくなり画質の低下につながることがあるので、あくまでもバランスが大事になります。

画質を重視したカメラ選びをする際は、センサーサイズの他に画素数にも気を付けましょう。

センサーサイズが小さいほど画角が狭くなる!

センサーサイズが小さくなるほどレンズから光を取り込む範囲も小さくなるため画角は狭くなりますが、被写体を大きく写せるというメリットがあります。APS-Cはフルサイズの約1.5倍大きく映ります。

風景写真など、広い画角はフルサイズが得意とします。逆に野鳥など小さな被写体を撮りたい場合はフルサイズよりAPS-Cやマイクロフォーサーズのほうが向いています。

ボケ味を出したい場合は大きいセンサーサイズを選ぼう!

センサーサイズが大きいほど背景のボケ量を多くすることができます。これは取り込める光の量が多くなるからです。絞り値(F値)を小さくして絞りを広げればボケ量は多くなります。

絞り値が小さくなれば絞りは狭くなると想像してしまいがちですが、実は絞り値が小さくなるほど絞りは広くなり光を多く取り込みます。ちょっとややこしいですので注意しましょう。

注意! センサーサイズが大きいほどボディやレンズが大きくなる!

ボディ・レンズが大きくなるということは重くなるということです。僕が初めて買った一眼カメラはCanonの「EOS 6DMarkⅡ」というフルサイズセンサー搭載のカメラだったんですが、この『重さ問題』では結構苦労しました(笑)。

フルサイズのカメラはボディとレンズを合わせると1.5kgぐらいはザラにいってしまうので重いのはイヤという方はよく考えてカメラを選びましょう。

特に片手持ちだと数百グラムの差がじわじわと効いてきます(笑)。

なお、フルサイズ対応のレンズは高額になりがちです。なるべく出費を抑えたい場合はAPS-Cやマイクロフォーサーズを選択肢に入れることをオススメします。

まとめ

  • 高額で大きいサイズだが夜景などの暗い場所でもキレイに撮れるフルサイズ
  • ボディ・レンズのサイズがフルサイズに比べてコンパクトで、価格もリーズナブルなAPS-C
  • 携帯性に優れ、被写体を大きく写せるマイクロフォーサーズ

今回はセンサーサイズについての解説でした。

カメラ選びの参考になれば幸いです。

error: Content is protected !!